ギルバート、アンをゲットする作戦


アンとギルが出会ってから婚約するまで何と11年ちかくかかってます。ギルは一目惚れでアンひとすじ。ギルのアンをゲットする作戦11年計画を表にしてみました。
ページ数は、新潮文庫出版のアンシリーズよりです。
各本のページ ギルバートの作戦 アンの反応&考察
少女少年時代
赤毛のアン
アン11から15歳、ギル13から17歳
 P161 アンと初めて目があった時、ウインク。無視されたのでアンの髪のはしをつかんで『にんじん!』と言う。 激怒してギルの頭で黒板をカチ割る
P166 アンがフィリップス先生に遅刻した罰としてギルの隣に座らされた時、『あなたはスウィートだ』という文字のはいったキャンディーをアンの腕の下からすべりこませる。 キャンディーを床に落として、かかとで粉々に砕く。アンはギルのことが大嫌いになったのだ。しかもこの後登校拒否になる。
P197 アンが学校へ帰ってきた時、机に自分の家の果樹園のりんごをのせる あやうく食べるところだったが、りんごはギルの家の果樹園から来たことに気付き、熱いものみたいにふりおとしてからハンカチで指をぬぐう。処女の潔癖性が表れている。
この頃からアンはギルをライバルとして意識。勉強の面ではりあう。
P224 音楽会の詩の暗唱『ライン湖畔のビンゲン』で、『いま一人あり、そは妹にあらず』というところへ来た時にアンの方をまっすぐみつめる。ああ純情。 ギルの暗唱中、ローダー・ミュレーの貸し本を読む。
P235 アヴォンリーに春がやってきて、野原にさんざしの花が咲き出した。アンがマリラと雑談しているシーンなのだが、アンの口調からすると、男性は想いをこめて、女性に花束を渡す習慣があったのだろうか? アンは「あたしにもさんざしをあげるっと言った人があったけれど、あたし相手にしなかったの。その人の名前は誰か言うわけにはいかないの。」 (掲示板で教えてくださった、すずきさん、ありがとー!) やっぱりギルしかいないよねえ、そんなことするの。チャーリー・スローンだったら、アンも名前ばらして笑っているだろうし・・・しかし「その人の名前は言えない」って、じゃー初めからマリラに言うなよ!とツッコミを入れてしまった。気になる異性に花束をもらって、恥ずかしいから「いらないわ!」なんて言っておきながら、ドキドキしちゃってて、本人に自覚はないものの、ちょっと嬉しいからマリラにも言っちゃったんでしょうか。ギルには「おぬし、やるな」と言っておきましょう。
P293 音楽会でアンが『妖精の対話』に出演。アンの髪から落ちたバラをキープして胸のポケットにしまう。超いじらしい。 ダイアナからその話をきかされても憮然としている。
P323 アンがエレーン姫の真似をして小舟にのったのはいいが、沈没。偶然通りかかってアンを救出。アンに『にんじん』と呼んだことの許しを乞うが、拒絶されて怒る。 ギルを怒らせたアンは、ちょっと後悔し、許してあげればよかったかなあ・・なんて思う。男が下手にばかり出ているうちは女はどこまでもタカビーなのだ。立場がちょっぴり逆転した瞬間。
P352 ギル、アンを徹底的に無視。でもアンが気になっている。チャーリー・スローンがアンにふられるのをみて慰みにしている。 小舟の事件以来、ギルに対する怒りは失せている。ギルの『報復的軽侮』が身にこたえている。
p375 ギルとアン、クイーンズ学院の試験で同点。
P387 音楽会に出席。アンが詩の暗唱のためステージに立った姿に見とれている。 アンはギルが『あざけりの微笑』をみせていると勘違い。ステージ上での緊張もそれで解けて美しい詩の暗唱をやってのける。
P402 クイーンズ学院で、ルビー・ギリスと供に行動。 『ルビーはギルのタイプではない』と思いながらも、ギルの人柄や知識の豊富さに惹かれ、友達になりたいと思うようになる。
ギルとアン、奨学金を獲得。だがギルの父が学費を出せないためにレドモンド大学進学は延期になる。アンはそれをきいてがっかりする。一方、アベイ銀行破産とマシュウの死のために、アンもアヴォンリーへ留まることを決意。
p416 アン、マリラからマリラとギルの父のロマンスの話を聞かされる。
P419 ギル、アンがアヴォンリーへ留まらなければいけない事情を知り、急きょホワイトサンドの学校で教えることを決意。アンにアヴォンリー小学校の教鞭を譲る。 さあ!ギルとアンは仲直り。ギル、アンの手をにぎりながら、『僕たちは一番のなかよしになれるんじゃないかな。僕たちはそう生まれついているんだよ、アン。その運命に、もう長いことさからってきたんだ。』という殺し文句。この時もうすでにギルはアンを愛していたのでしょう。純情な少年ぶりがでています。アンは黙ってそれを聞いている。30分も話していたのに五分くらいにしか思っていない。恋愛感情の始まりなのだが、アンはまだ自覚していない。
ハイティーン時代。
アンの青春
アン、16から18歳。ギル、18から20歳。
P19 ギルはホワイトサンドで教えているのだが、週末は帰宅してアンと会っている。二人でアヴォンリー改善会を結成。 やっぱり、ちょくちょく姿を見せて印象づけなくては!というギルの意気込みが感じられる。二人で共通の話題や行動をつくるというのもいいぞ!委員会の後の帰宅もアンを送っていっている。がんばれギル!
P42 ジェーンとアンの子供のしつけについての議論のまん中に立たされる。自分の信念『体罰OK』もあるけど、でもアンにも気に入られたいゾ!結果、超あいまいな返事をする。 アン、がっかり(内心『私の子供の父親にはなれないワ!』なんて思ってたりして)
p73 夕方アンの家へやって来て雑談。将来、医者になる夢をアンに話す。アンは他の人たちに夢や希望を与えたいという夢をギルに告げる。ギルはアンに『君はもうその願いを果たしている』と熱っぽく言う。 ギルはアンのポジティブな明るいところが大好きなのだ。
P238 ギルとアン、日暮れに散歩。ギルはアンにぞっこんで、もう、アンの統べてがスキ!状態なのだ。この時、すでにアンと結婚したいと本気で思っており、アンの理想にあう男になりたいと思っている。『ホワイト・サンドの連中は開放的で、誘惑はいくらでもあった』と書いてあるが、誘っている女がいるのだろうか。ギルはアンへの想いを胸に秘めて、言葉にあらわそうとしない。 アンはギルのことをイイ男だと思っているが、理想の男性とは違うなあと思っている。アンの理想の男性は『背が高く、気品のある姿で、憂鬱そう』でないといけないらしい。アンは理想が高いのだ。まあ、女の子は若い時はみんなそうなのよね。
P288 アヴォンリーでは、ギルとチャーリ・スローンがアンを廻ってライバル関係にあると思われている。しかし、チャーリーは超勘違いしている。彼は最後まで勘違いして、アンにプロポーズを断られた後も、もったいぶった態度にでるのだ。
P298 エイブおじさんの予測した大嵐のあと、グリーンゲイブルズへお見舞いに行く。 こういう気づかいが女の子の心に響くのだ。
P325 アン、ダイアナから『ギルのことが好きなんじゃないの?』と聞かれて『友達としては好き』と答える。いかにもティーンの女の子っぽい会話で好きな場面です。
P377 ミス・ラベンダーの結婚式に出席してロマンチックな気分になっているアンに、『アン、もしぜんぜんはなればなれにならず、行き違いなどもなかったら・・・もし二人が手に手をたずさえ、共に味わった思いでだけをあとに残しながら生涯を送ったとしたら、そのほうがいっそう、美しくはないだろうか?』 アン、ギルの殺し文句にドキドキ。愛って、すばらしい騎士がさっそうとやってくるようなものでなくて、いつのまにか、昔ながらの友達が自分のそばを静かに歩いていた、って感じなのかしら?なんて思う。ギルも前巻の殺し文句よりも、よりはっきり意思表示している。
青年時代
アンの愛情
アン18から22歳、ギル20から24歳
P12 アンと散歩中、アンの手を握ろうとする。口説き文句を言おうとするが・・・ アンにかわされる。ギルに対する恋愛感情の芽生えに不安を感じているのだ。でもギルの手のぬくもりをずっと感じてたりするのだ。チャーリーが似たようなことした時はゾワーっとしてたのに。
P20 レドモンドへいく連中の歓送会で、アンを『月光をあびたベランダ』で口説こうとする。 アン、嫌がって、チャーリ・スローンに愛想をふりまく。なんかチャーリー、都合のいい男と化している。
P21 歓送会の夜、ルビー・ギリスを家まで送っていくフリをしてアンをやきもきさせるが、翌日の夕方、アンを訪ねてくる。ストレスがたまっているアンにゲキをいれる。すかさずアンを夕方のデートに誘う。 アン、『ルビーと最後の夜を過ごすんじゃないのネ!』とホっとする。いろいろ落ちこんでる時にギルに励まされうれしく思い、ギルの誘いにのって散歩へでかける。人間、少々アセっている時が一番素直なのかもしれない。
P28 お化けの森を散歩中、将来のことの話題がでる。『(レドモンドでの)4年が過ぎたらどうするの?』とアンに聞く。ギル、ドキドキ。 アン、『全然見当がつかないわ。知りたいとも思わないわ』と、かまとと(死語!)ぶる。ギル、がっかり。
P61 フィルは最初、ギルのことが好きだったけど、ギルがアンに夢中なのを悟っている。「ギルバート・ブライスはあたしなんか気にもとめないで、あたしをかわいい子猫で撫でてやりたいというような目でみるだけよ。そのわけは知り過ぎる程しっているわ。」 フィルはレドモンド中で一番人気のあって美人。レドモンド中の男子学生が「是非!」という存在なのだ。そんなフィルにさえギルは心を動かされない。ギル!えらい!!
P63 ギルがルビーに手紙を出していることがアンにバレる。 アン、ヤキモチをやくが自分では気がついていない。この件は、結婚後15年もしてギルバートの知るところとなる。ギルはアンはやきもちをやかない女だと思ったのでびっくりしていた。(炉辺荘p478)
P71 ギル、チャーリー・スローンと共にアンの下宿をしばしば訪れている。 チャーリーと張り合っているのか?でもチャーリなんか敵にもならないぞ。
P75 仲間達と連れ立って公園を散歩。プリシラやフィル達がチャーリーをひきつけている間、アンに口説き文句 『僕の思い通りにできるものなら、君の生活から幸福と喜びのほか、いっさいのものを閉め出してしまうよ、アン。』 『危険信号』を感じとったアンにうまくかわされる。
P100 ギルはアンにいつもつきまとっているので、大学内で噂になっている。アンはモテるので他に二人ほど狙っているヤツがいるのだが、ギルはアンにつきまとって、だしぬかれないように細心の注意を払っている。とりあえず、アンにイヤがられないように、『幼なじみ』を装って、崇拝者をシャットアウトする。 ギルにしては老獪な作戦ではないか!!恋愛ドラマみたい。アンはギルがまたもとの友達にもどってホっとするが、反面、不審に思っている。
P183 『アビリルのあがない』がローリングス優賞の賞金をとって、アンが落ち込んでいるところに、現実的な意見(学費の足し)でアンを慰める。 アン、ギルの現実的な意見にちょっと元気づく。
P208 クリスマス休暇で帰省中のアン。だがダイアナは病気、ルビーはお墓、ジェーンは西部で教えてるし、しかも悪天候で外に出れない。だがギルバートは雪をかきわけてせっせとグリーンゲイブルスへ通ってくるのだった。アンと話している最中、いきなり真剣にみつめてしまうギル。ゴーゴー!がんばるんや! あまりに熱心なギルに対し、実はちょっぴりビビっているアン。だって天気悪いのに雪をかきわけてせっせと来て「ジッ」と見つめられてもねえ・・・あんまり男が熱心すぎるのも女を戸惑わせるものなのだ。しかし見つめられて真っ赤になってもじもじしてしまうアンなのだった。
P224 ギル、アンにとうとう求婚する。『これ以上、この状態を続けることはできない。アン、ぼくは君を愛している。(略)将来、ぼくの妻になると約束してくれますか?』 ギルバート、とうとう気持ちがバクハツしたのか!!!  アンはパニック状態になり、友達以上の気持ちになれないと告げる。ギル、 『君の友情ではぼくは満足できないんだよ、アン。ぼくは君の愛がほしいだ。』そうだそうだギル!雪をかきわけて通い詰めた君の愛! 寒かったろう!つらかったろう!さあここで一気にせめこむんだあ!!

しかしアンの反応は・・・
さあ、みなさんご一緒に。

「アンのあほー!!」



ギル、哀れ。
P242 夏休みにアンはアヴォンリーへ帰るが、ギルは帰っていない。 アンは理屈では片付けられない孤独感を感じる。そらあんさん、しょうがないやろ。だって風雪かきわけて通ってきた男にあの仕打ちはないで。
P260 ギルバートがパティの家にまた遊びにくるようになるが、もとのような親しさは消えている。 アンはのん気にギルバートは失恋から立ち直っていると思っている。この直後、ロイ・ガードナー登場。理想の男性像ピッタリでアンはクラクラになる。
P267 クリスチン登場。ギルはクリスチンと行動を共にしている。 アン、超動揺。レセプションで、ギルがクリスチンと話しているのを見かけ、必要以上にロイに明るくふるまう。超イイ女のクリスチンをみて『あのひとの姿はわたしほどよくないし、鼻はたしかによくないわ』と値踏みして自分を慰める。女は美人の基準を自分の一番得意とする部品で決める傾向がある。ふふふ。
P277 アンとギルの結婚後、アンはギルの所有物のなかからクリスチンからの手紙とか写真とか発見する(炉辺荘p452)。その時はなんとも思ってなかったが、15年ぶりにクリスチンと再会するシーンで、レドモンド在学中に、ふたりがいろいろやってたことが発覚。ピクニック行ったり、仮想舞踏会行ったり。 アンの友達が結婚前に『ギルとクリスチンのあいだにはあんたが知ってる以上のことがたくさんあるのよ』といっている。ギルもこの頃ヤケクソになっていたらしいので、もしかしてなんかあったのかもしれない。火のないところには煙はたたない??? ギルとクリスチンの噂をきくと必ず赤面。自分に関係ないと言い聞かせる。ロイはユーモアのセンスがないので、ギルと仲良く笑い合ったことを思い出して不安に思う。
P284 アン、大学の休暇中アヴォンリーへ帰郷。ギルはバイトで不在。ギルからの便りは全くない。 ロイからは頻繁に手紙が来るのだが、胸はときめかない。ギルからの手紙が来た時、ドキドキしながら封筒をあけたら、大学のなにかの会の報告だったのでがっかりする。
なんかさー気づけよ、アン
P288 ダイアナの結婚式でギルに付き添ってもらい客間へ入る。ギルはアンをみて顔がまっかになる(ッカ〜!!やっぱいい女だよなァっ!俺、やっぱ惚れてるよ〜!て感じだろうか)。結婚式の後、アンを送っていくのだが、『恋人の小径』への散歩へさそう。(GO! 行くんやギル!) アンはギルが少し痩せたのに気がつく。 ギルとの散歩の途中、アンはクリスチンのことばっかり考えている(やきもちやいてるのだ)。ギルがぼんやりとしているのをクリスチンのことを考えているのかしらと思ったりしている。おそらくギルはこみあげる熱いもを振り払うのに必死なのだと思われる。
P346 レドモンド卒業の日、アンに鈴蘭を送る。 ギル、未練がましい。でもがんばるんだ。 アンはロイからすみれをもらっていたのだが、ギルにもらった白い鈴蘭をつけて卒業式に出席。すみれには『ロマンス』、白い鈴蘭には『真実』が抽象化されているのだろうか?アンの本当の気持ちが表れている場面。
P347 ギルはクリスマスにアンにメッセージを添えてペンダントを送っていた。『幸福を祈る。昔の友達ギルバート』と添えて。ギルよ、まだあきらめるなよ!! アン、卒業のパーティに昔ギルからもらったハートのエナメルのペンダントをつける。もうここまで来てるんだったら、二人の気持ちは一つなのでは?
P354 アン、ロイに求婚され、自分はロイを愛していないことに気付いてしまう。今頃かい!しかしアンってなんで土壇場にならないと気付かないんでしょう?
P364 ギルの周りの連中が、アンとロイの婚約は今にも発表されるといいふらしていたので、ギルはかなりつらい思いをしていたらしい。 アン、アンドリュース夫人から、ギルとクリスチン婚約の噂をきいて、(ショックだけど)平然と対応する。
P372 ギル、腸チフスにかかって死にそうになる。熱が下がってからフィルからの手紙で、アンとロイはなんでもないという話wきいて、驚くべき回復をみせる。ギル。愛と根性で腸チフスを克服。 デイビーから知らせをきいたアンは、自分は本当はギルを愛していることにきづく。ギルが無事だと伝えてくれたパシフィックという使用人が天使にみえたりするのだ。
P381 ギル、アンと森を散歩。ギルの求愛にまたもはアンは逃げようとするが(おまえなあ!)、ギルはここぞとばかりアンに2度目の求婚。
『僕にはひとつの夢がある。何度か実現しそうもなく思われたが、僕はなおもその夢を追い続けている。僕はある家庭を夢みているのです。炉には火が燃え、猫や犬がおり、友達の足音が聞こえ・・・そして、君のいる』アン、大感激。しかしクリスチンのことを聞くのを忘れないところがにくい(自分のことを棚にあげてる)。やっぱ過去の女関係はキチンと聞いておかないとね。


この時点で、アン22歳、ギル24歳。ギルは医大へ進むのであと3年は結婚できません。アンとギルの婚約期間、彼等はほとんど会えず、長距離恋愛なのです。それをのりこえてやっと『アンの夢の家』でゴールインします。

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